取材後記

●寝不足&台風間近の中・・・●
            報告を怠る漫画家 千葉
先日KANETO Diving Clubさんの練習風景を原作の松田さんと見学させて頂きました。二人共ほとんど寝てない状態で車で向かったのですが、台風接近の折、大雨の緊張感からか頭の中は天候とは裏腹に視界良好!
幸い現地では、時折雨脚が強くなるものの屋外練習には支障のないということで傘をさしての見学となりました。
松田さんは原作の立場から色々と話を伺い、選手達の練習を見つめ、その横で僕は夢遊病者の如くプールサイドをウロウロ・・・。
取材と銘打って来てるハズなのに何ボーッと景色を眺めたり何もないプールの底を覗き込んでいるんだ? という“怪しい存在”なのは承知の上で、ワーキャー騒いで走り回る“危ない存在”になるのを必死で制御していました。
なぜならビジュアル的に雨の中の練習風景は絵になり過ぎです!
現場にいる方々には日常的な事でも作品の中で晴天でしか飛ばせていない僕には非日常です。 雨に打たれながらプラットホームに立ち、何度も何度も飛び込む姿は、描き方次第では孤独感を際立たせると共に、想いの強さ、気高さをも表現できるシチュエーションになります。雨も大切なモチーフです。
ただ単に水羽が雨の中で練習しているのではなく、何かを秘め、何かを想い、何かにもがきながら雨の中を飛ぶ姿を描けば、その何かが報われた時の達成感には読者もきっと共感してくれると思います。

・・・と、偉そーに書く前に、もっと飛び込みをキッチリ・スッキリ・ハッキリ描けよッ!!・・・ですね。(;`_´)ゝ”
目の前でノースプラッシュを決める選手を見て自分が飛び込みをまだ触り部分しか描いていないことを実感して恥ずかしい思いでの“ウロウロ”だったことも否めません。
そう思うと、センスの良い若手漫画家が描いたら、もっと凄い飛び込み漫画が出来るのではないか?と落胆したりもして・・・。


なんてね!!


雨の中の水羽を垣間見れて有意義な一日でした!
KANETO Diving Club様 ありがとうございました。


◆ほんとうにありがとうございました◆
                      感謝する原作者 松田
 遅れて今更という感じですが、本当に色々勉強になりました。飛び込み素人の俺は、見学に幾たびに、毎回あたらしい発見や感動を貰ってます。
 とにく、今回は雨の中の野外練習ということもあり、雰囲気も凄くよかったです。あっ、この雰囲気というのは、作品を作る立場としてなのですが……。雨にも負けず、必死で練習する姿!! やっぱり、それだけで感動的でしたよ。

 そして、その後金戸さんのお宅にお邪魔しての色々なビデオを見せて貰ったり、技術的な質問をしたりと有意義な一日を過ごさせていただきました。
 いや、本当に感謝です!!!